その他 ブラック企業の定義、知っていますか?

時事問題

 
ブラック企業の定義、知っていますか?
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ブラック企業とは、過酷な環境で労働者を働かせる企業の俗称です。厚生労働省が定義しているわけではありませんが、その一般的な特徴として以下の3点を挙げています。 ・労働者に対し極端な長時間労働やノルマを強いる ・賃金の不払い、残業やパワーハラスメントが横行するなど、根本的に企業コンプライアンスが低い ・このような状況下で、辞めさせたい従業員に仕事を与えなかったり、いわゆる追い出し部屋や閑職に異動させて自主退職に追い込んだりすることで、労働者に対し過度の選別を行っている

1、なぜブラック企業は無くならないのか

なぜブラック企業はなくならないのでしょうか。その理由について考えたいと思います。まず、日本では法人税が高く、企業が利益をあげることがどんどん難しくなっています。したがって、立場の弱い労働者から搾取するのが当たり前となり、残業代の出ない長時間労働や無理なノルマを課すことに繋がっています。政府は賃金を増やすと言い続けていますが、現実問題として賃金が減少したと感じる人の方が上回っているデータがあります。それでも、日本では転職をすることが悪いといったマイナスのイメージが根強く、企業よりも労働者の方が弱い立場と言わざるを得ません。このことから、労働者は企業に言い出しづらく、労働環境の改善がなかなか進まないといった問題があります。

2、すぐにブラック企業と言われる時代に

2015年、「電通社員過労自殺事件」が起きました。実は1991年も同様に、長時間労働について電通に安全配慮義務違反が認定された判例があるのですが、2015年はSNS等が発達した時代で、被害者が新入女性社員だったこともあり、社会現象になる勢いでブラック企業を無くせと叫ばれるようになったり、働き方改革という言葉も生まれました。一方で、気軽にブラックと呼ばれることの弊害もあります。大前提として、時間的拘束が長いことを強いられる仕事は激務と呼ばれても致し方ありません。しかし、自分が成果を追うために長時間やる仕事、これは必ずしも激務とは言えません。自らがやりたくてやっている事だからです。達成感があり、それに対して残業代が払われる払われないに関わらず、やりたいことが仕事になっている場合もあります。これを企業が強いると、やりがい搾取だと非難されます。このように一概に善悪を決めつけることは難しい職種もあるのです。

3、ブラック企業にならないためにできること

ブラック企業として一度でも世間に認識されると、求人がうまくいかなくなるだけでなく、信用も失って顧客が離れていってしまいます。社員が気持ちよく働ける企業であるために、業務の一部をアウトソーシングするなどして、ワークライフバランスを良くする企業が増えています。社員の負担を減らすために、新たに正社員を増やす、外注する、派遣社員を入れる、BPOを活用するなどが挙げられます。この中で、人が辞めることなく、中長期的に業務の効率化を目指すのであれば、やはりBPO化するのが適切でしょう。

POINT
POINT
企業コンプライアンスの意識を向上させながら、社員のためにアウトソーシングを活用すべし!

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